当社が発掘してきた、幻の甘美な桃
伊達の桃「紅国見(べにくにみ)」
秘蔵の高糖度桃です。この桃、糖度が高く味は素晴らしいのですが、実は消えようとしているのです。
その理由は、小玉だから。一般に高値で小さな桃が販売されていたら、同額の大きい桃にはかないません。
店頭に並んでしまえば、ただの「小さな桃」と見えてしまうからです。
けれどもこの紅国見は、そんなレッテルを張ってしまってはもったいない実力を有しています。
一般的に糖度が11度で甘い桃、13度あれば文句なしで甘い桃という評価の中、
この「紅国見」は高いもので糖度15度程度になる品種!
当然その年によって平均は上下しますが、それでも同じ年に出回るほとんどの桃よりも甘い品種だと言えます。
※糖度には個体差がございます。
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賞味期限 | |
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消費期限 | 青果物のためお早めにお召し上がりください。(目安として3〜5日) |
保存方法 | 常温 |
販売情報 | 販売終了 |
桃の品種は、苗を販売しているものだけで50種類以上。
毎年数種類の品種が新しく登録され、数種類がひっそりと消えていきます。
消えていく品種の原因の多くは「味」ではなく、「作りにくさ」や「市場評価の低さ」と言われています。
桃に限らず果物は、大きければ大きい程、人気があるため市場価格も高くなります。更に、一本の木に実る果実の数は、大きさに関係なくほぼ変わらないため、農家にとっては小さい桃を作るということは必然的に収入が少なくなってしまうということです。
そのため、食味に優れながらも小玉で栽培が難しい「紅国見」は毎年生産者が減り続け、現在では生産者がほとんどいなくなってしまいました。
しかしながら、緻密に詰まった果肉を持つこの小さな桃は、消えるに任せるには惜しい存在です。
決して硬くはなく、しっかりした歯ごたえながらも口当たりの滑らかな質の高い果肉です。
かぶりつくと果汁が溢れだし、強烈に甘い果汁が口の中に広がります。
●福島・伊達の桃
伊達氏発祥の地と言われる場所がJAふくしま未来管内の伊達地区・梁川町にあります。
伊達氏ゆかりの神社や城跡が残されておりその歴史は鎌倉時代まで遡ります。
その伊達地区の桃栽培が盛んになったのは戦後の話で、明治、大正と養蚕業が非常に盛んな地域でしたが昭和恐慌や戦後の養蚕業の衰退に伴い、次第に果樹園へと生まれ変わっていきました。