特価！【賞味期限間近】煮付けにどうぞ『生食用特大金華さばフィレ』宮城県産 約350g/枚×3枚　※冷凍

お刺身OKの鮮度！

市場の掘り出し物
『訳あり特大金華さば』

　いきなりですが、私さばが大好きです。刺身・寿司は勿論ですが九州風のゴマさば、〆さば、塩焼き、煮付…水産業界に入ってもう12年。最初に販売させて頂いた魚もさばでした。多少の想い出補正もございますが、とにかく美味しいさばには目がありません。

　先日大卸と商談中に「冷凍ですけど生食用の金華さば、しかもかなり大きいのがありますよ！…ちょっと訳ありなのですが…」

　もう二つ返事で「やります、諸々詳細教えて下さい」でした。

　金華さばの美味しさ、訳ありの理由、食べ方実践等々綴っていこうと思います。

僅か10％しか水揚げが無い
800g＋の大きさ

金華さばとは

・石巻魚市場に上場する物
・漁獲海域が宮城県金華山沖である事
・定置網、一本釣り、旋網漁法で漁獲される物
・11/1〜秋さば漁終了までの真さば
・目安として脂質15％以上

と、厳しい基準が設けられた真さば。宮城県金華山沖は親潮と黒潮がぶつかり合う潮目で、餌となるプランクトンが非常に豊富な好漁場。回遊魚である真さばもこの海域に根付き、身に栄養をたっぷりと蓄えるのです。

そんな金華さばも、近年ではこの大きさの物は非常に希少。確かにここ数年この大きさの金華さばの鮮魚入荷も見る機会が非常に少ないです。聞けば金華さばに認定される物の中でも、この大きさは僅か10％にも満たないそうです。

見た目に若干の難アリ…！？

「すっごく良い原料を使用しているのですが…実は給水紙が入っていなくて。なので解凍すると少しドリップが気になるのです。あと少し身質が緩いかな…」

なるほど。それは確かに見た目にはあまりよろしくない。確かに写真でもわかるとおり、若干身割れが生じています。けれどもドリップに関しては解凍後しっかりとペーパー等々で拭き取ればそんなに問題はない事。身割れも水分をきちんと拭き取れば問題ナシ。いずれも食味には全く影響ございません。

なので実際に私が色々と試作＆試食をしてみました。

特大金華さばで作る〆さば

最初の塩〆に使う塩はケチらないで下さい。思ってる以上にかけても問題ナシ！塩味を付けるのは2の次、余計な水分・臭みを取り除く重要な工程です。酢の浸け時間ですが、私は浅〆が好きなので2時間ほどで酢を拭き取りました。ですがさば自体の脂のりがとても良いので中々酢が入り難いです。もう少し〆ても良かったかな？酸っぱい〆さばがお好きな方はもっと長時間浸けても良いでしょう。

1フローズンなのでアニサキスを気にせず食べられるのもポイントです。

生はちょっと…という方に
昆布〆塩さば

「生食用なら無凍結でなくては！」という方。やはりこれだけ脂乗りの良いさばなのでシンプルに塩焼きが良いでしょう。それだと何の変哲も無いので私は解凍後出汁昆布をあて、焼く前に塩を振って塩さばにしました。塩味がまろやかになり非常に美味です。また、鮮度が非常に良い為皮目がパリッパリに焼けます。私は皮ごとかぶりついてしまいました。

ちなみにご参考になれば幸いですが目安として。我が家は4人家族で（子供は6歳と1歳半）半身3枚は1食で無くなりました。

どんな料理にも合わせられる万能な食材だと私は思っております。確かに量販店で売っている普通のさばと比べると中々なお値段ではあります。ですがこの脂乗りや鮮度感。しっとりと甘みを感じられるこの大きさの金華さばは中々出回る事はございません。

もちろん解凍して薄皮と骨を取り除けばそのまま刺身で食べられるさばです。私もそのまま食べました。味の方は勿論抜群でした。

金華さばの美味しさをもっと沢山の方に広めたいな、と改めてこの商品を通じて思わされました。

文章・写真
㈱食文化　新井 圭