高糖度柿のお取り寄せ。

平均で糖度22〜24度が出る
福岡県久留米市　井上さんの柿

福岡県久留米市、昭和24年生まれの井上永太郎さんは、大学の園芸学部を卒業後、25歳から実家に入りました。以来、農業一筋。この土地には先祖代々450年ほど住んでいるそうです。

土づくりの勉強を、現在でも継続されている方で、ご自分で文献を探したり、詳しい方を訪ねて勉強したり。また世の中の情報にも通じていてだれよりも熱心で、その探求心には恐れ入ります。
その井上さんが作る柿の中でも、今回の柿は特別な柿。
柔らかくなりやすいため流通が難しいですが、甘さでは並ぶものがないほどの柿をお届けします。

※収穫後、軟らかくなるのが早い柿で、日持ちがしません。
産地直送でお届けしますので早めに御賞味ください。

見捨てられた柿は、極甘だった。
名前がない！約40年前の極甘柿。

正式名称がなく、試験品種名は「Ⅱ-i-q-12号」と言います。
約40年前に生まれたこの品種は、驚くほど糖度が高く期待の品種だったそうですが、柔らかくなりやすいことが弱点で、最終的に流通に乗らず見捨てられました。お店に並んでも傷まないことが流通において重要なのです。今では原木もなく、作っている方は数えるほどです。

実測糖度は１玉しか計測してませんが24.8度。
写真の糖度24.8度は、私がお土産として井上さんからもらったものを、家に帰ってきてから計測したものです。
柿は、他の果物と比べても糖度は高いほうです。9月の早生の柿で14度程度、人気が高い11月の富有柿が16〜18度ほど。それでも20度を超える柿は、ほぼ発生しません。

市場流通に乗らず、見捨てられた柿です。
特別に美味しいから作り続けてます。

過去に、市場に入れたこともあるそうですが、知名度がない柿だったため、全く売り方が分からず、すぐに終了していまいました。
果樹が市場に広く流通するまでには、長い道のりがあります。県の試験場など公共機関が品種を作り、腕の良い生産者に託されて栽培が確立し、そのあと流通に乗ることが多いです。もちろんその過程で、病気に弱かったり、収量が取れず生産者が作るメリットがないなど栽培が確立せずに、失格なってしまう品種がそれこそ数えきれないほどあります。
仮に流通に乗っても、長い間人気が続く品種など、ほんの一握りです。

この柿は、富有柿と比べても収量が半分程度しかないので、好きでなければ作っていられないそうです。

安心でおいしいものを作る！
農薬を減らすための土壌改良

井上さんが農業を始めた50年前は、土の中がどうなっているのか、全く分かっていませんでした。今から30年ほど前になって、やっと微生物というものがいて、それがどんな働きをしてるのかが分かりだしたのです。

健康な木が出来れば、虫や病気に強い果樹ができるから、農薬も少なくて済みます。
井上さんは、自分の土がどうなのか調べるため土壌分析もしています。

植物の根が出すアミノ酸、有機酸、糖類を微生物は餌として使います。植物は、その微生物が作る生産物質を根から吸収します。そして、抗酸化作用により免疫力が強くなる。虫は抗酸化物質を嫌うため果実に寄り付かなります。

栽培方法は、一にも二にも土づくり。
除草剤、化学肥料は使わない。

微生物が畑にいるかどうかが重要です。微生物を増やすことだけ考えれば、健康で強い木ができるのです。

健康で強い木を育てれば、病気にならず結果として農薬も減らせます。美味しくて安心な農作物を作ることを目指しているのです。
それは、ご自分の家族はもちろん、お客様に対しても同様の気持ちで栽培されているということです。 井上永太郎さんが作る、現在ではほとんど入手が出来ない特別な柿をお楽しみください。