高級魚クエをもっと身近に
「錦クエ
(クエ×タマカイ(交雑種) )」を鍋で楽しむ

幻の高級魚とも呼ばれるクエ。
そんな魚をもっと身近に味わってほしいという想いから、養殖業のプロデュースとサポートを行う三共物産が商標登録を行い、クエとタマカイを掛け合わせて新魚種として生まれたのが「錦クエ(クエ×タマカイ(交雑種))」です。
クエに劣らない旨みがあり、脂のりの良いのが特徴です。今回は、鍋用にカットしてお届けします。お好みの野菜と一緒にお楽しみください。
ハタ科の高級魚
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世界最大級の巨大魚
ハイブリッド新魚種


右:タマカイ(写真は120kgのもの)
クエは、他の魚に比べて成長スピードが著しく遅く、2〜3kgに育つまで約5年かかります。
全国的に高級魚と知られ、その身は旨みがあり鍋が一押しです。
タマカイは、ハタ科の中で世界最大級を言われる巨大魚です。成長スピードが速く、大きいものは200kgにもなります。
この2種類の魚を掛け合わせることで、出荷サイズ(4〜6kg)になるまでの生産コストを抑えられ、クエの味わいを残したまま、養殖のクエより低価格でご提供できます。
水揚げ後、
生きたまま加工場へ運んで活締め


鹿児島県で水揚げした錦クエは、加工場がある福岡県まで生きたまま運ばれ、加工のスケジュールにあわせて活〆します。
解凍後の身の縮みやドリップが起こらないように、活〆した後、少し落ち着かせてから加工していきます。
“鮮度の良さ”とお客様が召し上がる際の“美味しさ”のバランスを考え、試作を重ねた結果、この方法にたどり着きました。
アラで出汁を
取ってお召し上がりください


1セットで約2人前です。
アラもついているので、事前に昆布と一緒に出汁を取っておくことをおすすめします。
ポン酢とお好みで紅葉おろしをご用意して召し上がってください。
ほろっとした身はしっかり旨みがあり、皮はコラーゲンの塊です。
〆は、小口葱と卵で雑炊をお楽しみください。
※解凍すると、魚独特の匂いが出てしまう場合があります。
特にアラは、半解凍の状態で水洗い、もしくは、軽く塩を振って焼いてからお使いください。
文・中村百恵(食文化)