王冠に見立てる
パーティー料理
仔羊のクラウンロースト
骨付き熟成ラム肉で作る
クラウンローストです
クラウンローストは、王冠型の肉を焼いた料理です。豚や仔羊の骨付きあばら肉で作ります。その発祥は、アメリカの肉屋とも、1900年頃のイギリスとも言われ、古くから欧米で、パーティーやBBQで振る舞われています。特にラム肉を食べるイースターでは定番の肉料理です。
今回は、ご家庭のオーブンでも焼きやすいサイズの仔羊の骨付きあばら肉をご用意しました。ハロウィンやクリスマス、年末年始にイースターなど、華やかな場のメイン料理にうってつけの一皿ながら作るのは簡単ですので、是非お試しください。
柔らかく臭みのないラム肉は熟成され旨みも十分です
スプリングラムのフレンチラック(骨8本)をご用意しました。スプリングラムは、ニュージーランドの春から初夏に、栄養価の高い時期の牧草で育った仔羊で、年に1度しか生産されません。生後3ヶ月以上6ヶ月未満のラム肉は、余分な脂がなく柔らかで、臭みの全くないピュアな赤身肉の味が特徴です。仔羊といえども、屠畜後に約4週間熟成させているため旨みも十分に感じます。
王冠型にするため、
骨の間に切り込みを入れます
フレンチラックのサイズは、一般的な電気オーブンにも収まるように、骨までの高さ15センチ以下、重量は約580gでご用意しました。冷凍庫から肉を出して、一晩冷蔵庫で解凍してください。半解凍の状態で、骨と骨の間に包丁が入るので、切込みをいれます。やや深めに切込みをいれると王冠の円型をつくりやすいです。
香草、塩でマリネします
切込みを入れたフレンチラックには、重量の約2%の塩を揉み込み、お好みの香草や香辛料でマリネします。肉の切り口にもまんべんなく塩をふり、室温で1時間弱なじませます。
タコ糸を使って王冠型にします
マリネしたラム肉を立てて、タコ糸を使って円型に形をつくります。画像のように、仔羊のフレンチラック(骨8本)1組でも王冠型にすることができます。フレンチラックを2組合わせて大きな王冠にするなど、お好みで調整してください。
野菜といっしょに
オーブンにいれるだけです
王冠型に成型したラム肉にオリーブオイルを塗り、220度に予熱したオーブンで15〜20分焼き、その後160度で10〜15分で火を通します。付け合わせには、じゃがいも、にんじん、カボチャ、玉ねぎ、マッシュルームなどお好みの野菜を塩と胡椒、オリーブオイルでマリネして焼き野菜にしました。アクセントにトマトや林檎を入れると楽しいです。
ラムの焼ける
良い匂いが漂います
完成間近になると、ラム肉とハーブ、香辛料の良い香りがオーブン内を満たします。肉をレアに焼き上げる中心温度の目安は、55〜65度です。脂の少ないスプリングラムは、火が通りやすいのですが、たとえ焼き過ぎてももともと柔らかな肉質ですので、気楽に様子を見るのがおすすめです。オーブンから出した肉はアルミホイルで包んで、肉汁が落ち着く10〜15分ほど休ませてください。
豪快に切り分けます
焼き野菜を敷き詰めた大皿にクラウンローストを盛りつけて完成です。プレゼンテーションしたあとは、切り分けて食べます。焼き上がったラム肉はタコ糸を外しても形が崩れないので、ナイフとフォークで簡単に切り分けられます。
甘酸っぱいソースとも
相性が良いです
小皿にとりわけて野菜と盛り付けました。ソースは、バルサミコ酢と赤ワイン、オーブンに残った肉汁を加えて、煮詰めながらバターで乳化させます。ラムの風味と甘酸っぱいソースがとても相性がよいです。
パーティー料理を
楽しんでください
クラウンローストは、付け合わせの野菜選びやテーブルセッティングで季節感を出せば、ハロウィン、クリスマス、イースターなど、どんな食卓も華やかに彩ります。