豊洲市場に集まる牡蠣、
産地直送の牡蠣
日本全国の旬の牡蠣を
味わい尽くす


豊洲市場ドットコムの 牡蠣目利き平林です。
牡蠣メーカーで5年修業し、豊洲市場で培った目利き力で、本当に美味しい牡蠣・旬の特別な味を選び抜きご紹介します。
特に今回は、産地ごとに個性あふれるブランド牡蠣の、味わい・身質・風味の違いをお伝えします。
大きさや、味の濃さ・後味のキレ等、きっとお好みにあった牡蠣が見つかります。
牡蠣の魅力に、たっぷりと触れてください。
全国の牡蠣の味図鑑
産地の環境や、品種、育て方によって牡蠣の味は様々。
また、同じ牡蠣でも季節やその時の海の環境によっても変化します。
皆様の牡蠣を選ぶ基準として、「塩味」「甘み」「濃厚」「あっさり」の4軸で当店スタッフ数名で試食し、味の表を作成しました。
全国には50種以上のブランド牡蠣が存在します。随時更新していきます。

当店おススメの牡蠣
牡蠣の種類
日本で主に食されている牡蠣は、主に真牡蠣か岩牡蠣に分かれます。
真牡蠣の旬は冬の寒い時期ですが、水深の深い冷たい環境で育つ岩牡蠣は旬がズレ、夏に旬を迎えます。また三倍体は卵を持たないので、季節関係なく1年中出荷可能。また一部地域にしか生息しない品種もあります。
真牡蠣(マガキ)
生息地:北海道〜九州の沿岸各地。広島、宮城、岡山などで養殖が盛ん
旬:11月〜4月
特徴:日本で最も一般的。クリーミーで濃厚な味わい。冬場に旬を迎えるため「冬の味覚」として知られる。生食用と加熱用がある。生食用と加熱用の違いは、採取海域の違いで、水質検査に合格した「生食用海域」で採取されたもののみ生食用で出荷できる。


三倍体真牡蠣(人工種)
生息地:全国の養殖場(広島、兵庫、宮城など)で生産される
旬:通年(特に夏〜秋にかけてよく出荷される)
特徴:人工的に染色体を3倍にした個体で、繁殖機能を持たないため産卵による味の劣化がなく、1年中味が安定。成長が早く、通年出荷が可能。小ぶりでカップが深く、身が殻にパンパンに詰まっている。グリコーゲンを豊富に蓄えているため濃厚な味わい。


スミノエガキ(有明産)
生息地:有明海の干潟(佐賀、熊本、福岡など)
旬:秋〜冬(育成状況による)
特徴:天然に近い環境で育ち、殻が平べったく、小ぶりで旨みが凝縮。塩分の強い味が特徴的。干潟環境に適応し、泥の中に深く潜る習性。希少で地域限定の味。


岩牡蠣(イワガキ)
生息地:日本海側を中心とする岩礁地帯(島根、石川、秋田、山形、九州など)
旬:6月〜8月
特徴:大型で肉厚、濃厚かつ甘みのある味わい。天然ものが多いが、一部地域では養殖も行われている。生食が主流で「夏牡蠣」として人気。


牡蠣の目利きのポイント
質のいい牡蠣の目利きポイントをまとめました。
剥き身は目利きしやすいですが、殻付きは中身が見えないので非常に難しく、選ぶポイントはあるものの100%の確証がありません。その場合は少しでもリスクを回避する為、専門店で購入するのをおススメします。弊社の場合、豊洲市場の最大手「山治」、貝専門店「三清」から買い付けしているので、精度は非常に高いです。

真牡蠣むき身の目利きポイント
・身にハリ・ふくらみがあり、弾力がある
・色は乳白色〜クリーム色でツヤがある
・外側のヒダの外套膜(がいとうまく)の色が黒い
・白い斑点のように見える卵がないか確認
(卵持ち(らんもち)と呼ばれ、卵に栄養を取られて身の味が落ちている)
・海の香りや磯の香りが感じられる(生臭くない)

殻付き真牡蠣の目利きポイント
・殻がしっかりと閉じている
(開いていてもすぐ閉じる)
・持った時にずっしりと重さがある
・殻の表面がきれいな印象
・殻の色に黒みがある
(殻を削って綺麗にしている牡蠣もあります)
・匂いが磯の香りで爽やか、生臭くない


殻付き岩牡蠣の目利きポイント
・殻がしっかりと閉じている
・殻がゴツゴツしていて厚みがあり、丸い形の方がいい
・持った時にずっしりと重さがある
・匂いが新鮮な磯の香り、生臭さがない
牡蠣の殻の開け方
殻付き牡蠣のむき方・開け方をご説明します。初めてでも2〜3個開けたらすぐにコツがつかめます。

ポイント1:牡蠣を開ける
牡蠣の殻の表面をたわしでこすって汚れを落とします。牡蠣の貝柱は、蝶番を下向きにしたとき、右上にあります。
牡蠣を開けるときはここを狙い、殻の平らな方(上殻)を上にして、殻に沿ってナイフを動かし貝柱を外します。
ナイフを入れる隙間が無い場合は、電子レンジで20〜30秒加熱すると、殻が開けやすくなります(加熱しすぎに注意)。
ポイント2:牡蠣を洗う
殻を開いたら、下の殻からも貝柱を外します。
牡蠣をむいていると、殻くずが身についてしまうことがありますが、水で洗ってください。
ヒダの部分を意識して、2〜3回やさしく洗い、さっと水気を切ります。

ポイント3:レモンを添える
生牡蠣を食べる時にレモンやスダチはぜひご用意を。
爽やかな酸味と牡蠣のクリーミーさが見事にマッチします。
生臭さを消してくれるので、2個3個と軽く食べ進めることができます。
また、白ワインと一緒に食す事で、白ワインの殺菌効果で、牡蠣にあたるリスクを減らせるのでおススメです。
白ワインに含まれる酒石酸、リンゴ酸などをはじめとする有機酸には、強い殺菌力があることが知られています。有機酸はアルコールとともに相乗的に働き、効果を発揮してくれます。
アルコールが菌の細胞を破壊して穴をあけ、有機酸がその穴に入り込み、菌を内部から攻撃し、菌を死滅させます。要する時間は、なんとわずか数分です。
牡蠣の栄養とその働き
毎日のコンディションを整えたい時も、季節の変わり目に体が負けたくない時も、美しさを意識したい時も。牡蠣はそんな日々を食事から支える「海のスーパーフード」として注目されております。
タウリンを含有
魚介類に多く含まれる含硫アミノ酸。健康維持に関わるさまざまな働きが知られている。
栄養ドリンクにも使用されるほど、注目されている成分です。
良質なたんぱく質を含む
必須アミノ酸9種をすべて含み、アミノ酸バランスに優れたたんぱく質。
亜鉛が豊富
酵素やホルモンの構成に関わるミネラルで、魚介類の中でも含有量はトップクラス。
低カロリー・低脂質
1個あたり約12kcal(真牡蠣(真牡蠣むき身/生食/1個20g換算)。脂質も少なめで、エネルギー摂取量を抑えたいときにも適した食品。
グリコーゲンを豊富に含む
すぐにエネルギーとして使われやすい糖質の一種。体内で効率よく利用されるのが特長。
鉄分を含む
体内での酸素運搬に関わる栄養素で、赤身肉や魚介類に多い。
ビタミンB群をバランスよく含む
エネルギー代謝や神経機能に関与する水溶性ビタミン。エネルギー代謝や神経機能に関与する水溶性ビタミン。特にビタミンB12の含有量が多い。
セレンを含有
ミネラルの一種で、健康的な食生活に欠かせない栄養素。栄養機能食品にも使われる成分
最後に
豊洲市場で目利きが選び抜いた逸品。産地の誇りとプライドを持った逸品。
是非、ご自宅で各産地の牡蠣の味を食べ比べして楽しんでいただき、あなたの好みの牡蠣を見つけていただけたら嬉しいです。