濃厚な甘さと豊かな風味
記憶に残る、あのバナナ
台湾バナナ
他産地のバナナとは一線を画す美味しさ
仕入れ人の八尾です。
豊洲市場で長年果物を見てきましたが、台湾バナナほど“記憶に残る味”のバナナはそう多くありません。
ただ甘いだけではない。ひと口目の濃厚さ、そして後からじわりと広がるコク。「同じバナナでも、ここまで違うのか」と感じられる存在です。
実際に「何年も美味しいバナナに出会えていませんでした。やっと昔からの美味しい台湾バナナを食べられました。」というご感想をいただいたこともございます。
一般的なバナナと全く違う「台湾バナナ」。ぜひ、その違いを実感していただきたいと思います。
もっちりとした食感と後を引く甘味
台湾バナナの魅力は、まず食感にあります。 ねっとりと柔らかく、それでいてもっちりとした弾力。 華やかで甘い香りと、濃密な甘さがありながら、くどさはなく、自然にもう一口と手が伸びます。 糖度の高さに加えて、ほんのり感じるまろやかな酸味。 このバランスが、後を引く美味しさを生み出しています。
「北蕉」を中心とした独自品種
台湾バナナの多くは、約200年前に登場した「北蕉(ほくしょう)」という系統をベースにしています。 フィリピンやエクアドルなど、大規模産地では栽培のしやすいキャベンディッシュという品種が採用されており、病気に弱く倒伏も多い北蕉系統はほぼ台湾でしか育てられていません。 台湾バナナは生産性よりも味で品種改良を進めてきました。 北蕉種やその派生である烏龍種など、季節や作柄によって最適な品種を選別。その時期ごとに、最も美味しい状態のものだけをお届けします。
バナナの北限・台湾
本来バナナは、より赤道に近い地域で育つ果物です。 その中で台湾は“栽培の北限”とも言われる産地。 気温の変化が大きい環境でじっくり育つことで、甘みだけでなく、しっかりとしたコクが生まれます。 この環境こそが、台湾バナナの濃厚な味わいを育んでいるのです。
大房1房でお送りします
お届けするのは、約1.5kgの大房。 10本以上が連なる、存在感のあるボリュームです。 ※重量規定の違いにより、2kg近い房になることもあります。 一度に食べきるのではなく、少しずつ、熟度の変化とともに味わうのも、このバナナの楽しみ方です。
徐々に色づくさまもお楽しみください。
青みが残った状態で出荷します。
お手元で追熟が進み、日ごとに変わる香りと甘み。
最初はさっぱり、次第に濃厚に…その変化をぜひ体験してください。
※環境によっては、全体が熟すまで1週間以上かかる場合があります。
台湾バナナの歴史と豊洲市場
明治から昭和中期にかけて、台湾バナナは日本では高級フルーツの代名詞でした。
1903年(明治36年)に初めて商業輸入が始まりました。当時はとても希少で、その甘さで多くの人が虜となり、果物専門店の看板フルーツとして扱われます。贈り物やお見舞いなど、特別な時に使われる高級品として長らく君臨することになりました。
また、熟すと足が速いため、路上で独特の口上を述べながら販売する「バナナのたたき売り」も、大正から昭和初期にかけて広まりました。高級なバナナが比較的安価で手に入るということで人気を博し、山口県門司港では伝統として今も継承されています。
フィリピンなどから大量生産のバナナが入荷するようになった1970年代、バナナは一般向けの食物として一気に広まり、どこのスーパーでも手に入るようになりました。しかし、台湾バナナは決して大量生産には移行せず、一部の店舗でしか扱われない、特別なフルーツとしてその地位を守り続けています。
時代が変化する中で、台湾バナナの流通を担ってきたのが、市場です。
当店が拠点を置く豊洲市場も、台湾バナナとの縁を受け継ぐ場所です。
1935年(昭和10年)に開場した築地市場には、台湾バナナ専用に設計された「バナナ室(むろ)」があったのです。
温度や熟度を管理する、当時としては非常に先進的な設備です。
現代では、港湾の専門施設で熟度調整が行われるようになり、市場内のバナナ室は次第に役目を終えました。
築地市場から移転した豊洲市場には、もうバナナ室は存在していません。
それでもなお――
市場で長く果物を見てきた者にとって、台湾バナナは今も“別格”の存在です。
文:仕入れ人 八尾
複数の配達期間が選べます
台湾バナナ1房1.5kg
5/21〜23出荷◇ 「台湾バナナ」北蕉系(冬蕉・烏龍バナナ等) 1房 約1.5kg ※常温
1,980円(税込)
- 販売中 在庫数 100
- 豊洲市場ドットコム











