「旬あじ(ときあじ)」の一夜干し

五島列島・対馬海域限定で、一番脂のノリのいい4月〜8月に漁獲された真鯵の中でも、1尾100g以上の厳選されたものを「旬あじ(ときあじ)」と呼びます。漁獲後は、松浦魚市場で水揚げされます。
旬の時期には1年分まとめ買いする業者もいるほど、味の評価の高いブランド鯵です。

身が全体的にやや透明感のある白色に見えないでしょうか？
実はこれが脂のりがいい証拠です。身体全体に脂がのり、身の色が薄く見えます。マグロも赤身よりも中トロ、大トロの方が色が薄く見えますが、鯵や鯖なども同じです。

長崎県松浦市の海は、対馬暖流の影響で水温が安定し、リアス式海岸による入り江や湾が多く、鯵にとって理想的な環境が整っています。餌となるプランクトンや小魚が豊富で、波も穏やかであるため、産卵や成長にも適しています。
さらに、長年にわたる漁業の工夫や管理が加わることで、松浦は自然と人の営みが調和した、全国有数の鯵の好漁場となっています。

鮮度抜群の「旬あじ(ときあじ)」を水揚げ産地で1尾1尾丁寧に捌き、一夜干しにすることで、「旬あじ(ときあじ)」の旨味をそのままに。塩は、こだわりの地元長崎県産で味を引き立てています。

焼きはじめてからしばらくすると、頭から尻尾まで、全体からジュクジュクと脂が染み出てきます。お箸で持ち上げたそばからほぐれてしまう程、身はふっくらして柔らか。塩加減も良く、鯵本来の旨味が濃いので、まずは醤油などはかけずにそのままお召し上がりください。