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春日居の桃はなぜ評価が高いのか?

これからの季節 築地市場には日本中から大量の桃が入荷します。桃の生産量日本一を誇る山梨県の中でも、特に高品質な桃の産地として知られるのが春日居町(笛吹市)です。他産地と比べて価格は2〜3割高。ブランド産地として、市場からも高い評価を受けています。なぜ春日居の桃はおいしいのか?その秘密を探りに、産地を訪ねてみました。

山梨県笛吹市の春日居地区の桃栽培の歴史は古く、大正時代にまでさかのぼります。第二次大戦前に桃栽培が盛んになるも、戦争中の作付け統制令で桃は伐採され、一度は消滅しました。昭和25年ごろから徐々に復活し、昭和36年、職人技と呼べる、手詰めの箱詰め選果の導入で、マーケットの信頼を獲得、一躍『日本一のモモは春日居』と呼ばれるようになりました。

JAフルーツ山梨 春日居支所 桃部会 市川部会長 談(当時)
『今は近代的な選果状でこうして箱詰めしていますが、昔は農家自身が桃を芸術的ともいえる技術で箱に詰め、形にこだわるだけでなく、刷毛で桃の産毛を整えていました。』

 

桃の栽培に最適な気候・土壌に恵まれた地

春日居町は甲府盆地のほぼ中央に位置し、北西部には兜山を中心とした山並みが広がり、南東には笛吹川が流れています。桃の栽培には、水はけのよい土壌、じゅうぶんな日照時間、雨量の少なさ、寒暖差があること、などが理想的な条件とされています。ちなみに山梨県は日本一日照時間が長い県です。
この条件をすべて備えているのが、春日居町。笛吹川によって堆積した砂礫土壌は水はけがよく、桃の生育に最適とされるph5.5〜6に近い、ほぼ中性の土壌です。

年平均気温が13〜14度と温暖で、北西部の山々が屏風のように風をさえぎり、昼夜の寒暖差が大きい盆地特有の気候にも恵まれているのです。
現在、春日居町で桃づくりを行なう農家は約200軒、年間生産量は約1500トンで、隣の一宮町、御坂町と並ぶ有力産地となっています。

 

鮮やかな桃色の完熟桃へのこだわり

露地ものの出荷は6月下旬から始まり、8月下旬まで早生、中生、晩生と7〜8品種の桃が続々と登場してきます。春日居地区では有機物を利用した土づくり、陽光がたっぷり当たる木づくり(整枝・剪定)のほか、減農薬栽培にも取り組んでいます。害虫の行動を撹乱する性フェロモンを利用することで農薬の散布回数を減らしています。

農家の方に聞くと「これらは山梨県内のほかの産地でも実施していることで、特別な方法ではない。私たちは当然のことをしたうえで、さらに手をかけて育てることを大切にしています」といいます。

こだわりと言えば「全品種有袋栽培」。桃の1個1個に袋がけを実施。袋がけ栽培は雨や病気による傷みを防ぎ、大玉で高品質な桃づくりができる反面、時間と手間を要します。それでも春日居地区は頑固に有袋栽培を貫いているのです。

桃にかけた袋は収穫の約2週間前に口を開け、陽光を存分に浴びさせます。直射日光を浴びることで桃全体が美しい紅色に色づくのですが、袋を開く時期を間違うときれいに色づかないとか。そのタイミングを判断するのも、農家の技といえます。

もうひとつのこだわりが、よく完熟させてから収穫すること。品種ごとに農家さんが集まって「目合わせ会」を開き、早もぎを防いで熟度を揃えています。桃は外見では味の判断が難しい果物。市場関係者や高級フルーツ店が「春日居のモモは当たりはずれがない」と太鼓判を押すのは、こうした努力によって産地としての品質管理が行き届いているからなのです。

最後の出荷まで徹底して手をかける

熟れた桃は1個ずつ、赤みや熟度を手で確認しながら収穫されます。桃の鮮度を保つため、収穫はすべて朝採り。そして最後の選果・出荷の段階まで徹底して手をかけるのが、春日居の桃が最高級ブランドへと成長した秘密なのです。
桃のサイズは一箱にいくつ入っているかの玉数で分類されますが、同じ玉数でも春日居の桃は箱いっぱいにびっちり詰まった大きめサイズ。形もボリューム感があり、大きく見えます。

ご存知のとおり、桃はちょっと強くさわっただけで傷ついてしまうデリケートな果物。繊細な桃を箱いっぱいのサイズで詰めるのは、熟練の技が必要です。完熟で甘く、色や形が揃って見た目も美しいとなれば、評価が上がるのは当然。ギフト用にも好適な桃として、業界でも一目置かれる存在となったのです。
平成12年からはJAの「春日居統一共選場」での共同選果が主流になりましたが、箱選のころからのこだわりは受け継がれています。共選場では糖度センサーによる糖度チェックを行ないますが、通常は桃が選果の過程でゴロゴロ転がることがありますが、春日居ではお皿に載せた状態で全ての作業を進めるので、桃が傷みません。手塩にかけて育てた桃を大切する先人達の心意気が伝わっています。

機械センサーにかけた桃(センサー桃)のうち、糖度が12〜14度以上の特に甘いものが「特秀」ランクに、以下「青秀」「赤秀」「無印」とランク分けされています。最上級の「特秀」ランクが、センサー桃の44%を占めているのも、特筆ものです。4割以上が最上級ランクというのは、産地としての実力の高さの証明といえるでしょう。

おいしい桃の食べ方

桃は種側よりも皮に近い部分のほうが甘みが強いので、おいしく食べるコツは、皮をできるだけ薄くむくこと。もちろん、桃の甘みと香りを堪能するには、冷やしすぎないことも大切なポイント。冷蔵庫に入れるのは、食べる30分から1時間前ぐらいにしましょう。出来れば氷水で30分ほど冷やすのがベストです。
産地ではよく洗って表面のうぶ毛をとり、皮つきのまま食べることが多いそう。果肉が少し硬い早生の白鳳系の品種は特に、この食べ方が最高だといいます。今年の桃のシーズンは、ぜひ「皮つきのままガブリ」を試してみてください。

(文・株式会社 食文化 代表取締役社長 萩原章史)

 

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