梅農家だけが知っていた、
本当の完熟梅で作る梅酒のおいしさ
紀州・東農園の
「五代庵 原酒梅酒」
「五代庵 ブランデー梅酒」
200年近い歴史を持つ梅農家が、自社農園の完熟紀州南高梅を使った梅酒づくりに参入して10年。全国規模の品評会に初出品した年にいきなり最上位の評価を獲得して、注目を集めています。「五代庵(ごだいあん)」の梅酒です。
落下まで待った「本当の完熟梅」で
作る梅酒です
五代庵の梅酒の最大の特徴は、落下するまで待つ「本当の完熟梅」を使うことによる、梅本来の香りと風味です。
通常、市販されている完熟梅の多くは、輸送時の傷みを避けるため、完全に熟して自然落下する前に収穫し、追熟させたものです。
これに対して、五代庵の梅酒の製造に使われているのは、完全に熟して落下した梅を、樹の下にネットを張って受けとめて収穫したもの。すべて自社農園の紀州南高梅です。
収穫したその日に仕込みます
6月になると、限界まで熟した梅は果肉が柔らかく、フルーティーな香りが非常に強くなります。完熟梅を朝に収穫したらすぐに選果して、その日のうちに梅酒に仕込みます。産地ならではのスピード感が、梅本来の甘みや香りを生かした梅酒づくりを可能にしているのです。
漬け込んでから6か月程度で飲めるようになりますが、さらに半年以上熟成させて、アルコールの角がとれたものを製品に使います。
梅酒の原材料はとてもシンプルで、代表的な商品である「五代庵 原酒梅酒」の場合、完熟梅のほかには複数の種類の砂糖と、ホワイトリカーだけ。
ホワイトリカーは何度も蒸留を経ることで無味無臭のクリアに仕上げた焼酎で、完熟梅ならではの香りや風味を損なうことなく、その魅力を最もストレートに表現してくれます。
日本一の梅の産地は「梅酒特区」
五代庵ブランドの梅干しや梅酒を製造しているのは、和歌山県みなべ町にある東農園(あづまのうえん)です。代々庄屋を務めてきた歴史のある東家にルーツを持ち、分家独立した1834年の創業時から梅づくりを始めて現在は六代目になります。
みなべ町は国産梅の最高峰「南高梅」発祥の地として知られる町ですが、近年は主な用途の梅干しの消費量が減少しており、町は「紀州みなべ梅酒特区」を申請して2008年に内閣府から認定されました(※)。これによりみなべ町内で生産された梅を原料として梅酒(リキュール)を町内で製造する場合は、年間1キロリットル(1000リットル)からという小規模製造で酒類製造免許が受けられるようになりました。元々自家消費のために梅酒を製造している梅農家は多く、新たに製造販売に取り組む事業者が現れています。
(※)みなべ町サイトより
梅酒の製造10年で品評会の最高位に
東農園が梅酒の製造を始めたのは2014年。10年経った節目として、国内最大級の梅酒コンテスト「全国梅酒品評会2024」に出品したところ、代表的な商品である「五代庵 原酒梅酒」がホワイトリカー部門で金賞を受賞しました(金賞となるのは1商品のみ)。さらに翌年の「全国梅酒品評会2025」には3商品を出品し、東農園はプレミア梅酒部門とブランデーブレンド梅酒部門で金賞を受賞、ホワイトリカー部門で銀賞を受賞。ブラインド審査が行われる全国規模の品評会において高い評価を獲得しています。
受賞した2商品をお届けします
ブランデーブレンド梅酒部門で2025年に金賞を受賞したのは、「ブランデー梅酒 庄屋善八」。フランス産のブランデーを国内でブレンドしたものに梅と複数種類の砂糖を使っています。ホワイトリカー同様に、完熟梅の香りを主役にするため、ブランデーはあえて個性の強すぎないものを使っているそうです。
まずは常温、ストレートで
ご紹介する二本の飲み方は、まずは常温のストレートでぜひ。完熟梅の香りや風味が、最もダイレクトに感じられます。もちろん、ロックやソーダ割などでもおいしく召し上がれます。さらにはドリンクヨーグルトと合わせたり、アイスクリームにかけたりという楽しみ方もおすすめです。
文/大屋奈緒子
写真(商品)/八木澤芳彦
写真提供/東農園、一般社団法人梅酒研究会











