岡山白桃
「裂皮(れっぴ)」の白桃
白桃の「裂皮」をご存知でしょうか?
白桃の「裂皮」をご存知でしょうか?
裂皮とは果皮にできる、そばかすのような見た目の小さな傷あとです。
生育過程で皮が割れ、修復されたものです。
もちろん、岡山白桃といえば美しい白い肌です。
長年、贈答品として支持されてきた岡山白桃にとって、果皮の美しさ、美観は大きな価値の一つです。
産地や生産者もプライドにかけて厳しい選果基準をクリアする上質な岡山白桃を出荷してきた歴史があります。
しかし、一つの品種を契機に、裂皮の捉え方に疑問が生じました。恵白(めぐみはく)です。
総社もも生産組合の秋山さんが教えてくださいました。
「恵白は完全に仕上がったものは糖度15度以上、
酸味がないため、強い甘さを存分に楽しめる白桃です。」
しかし、恵白はこの裂皮が発生しやすい品種だというのです。
むしろ恵白に関して言えば、この裂皮が発生するところまで熟度をあげないと本来の魅力が引き出せない品種だというのです。
すると、ねじれが生じてしまいます。
美観を優先して、本来の良さが引き出されていない恵白を流通させるのか、ということです。
これでは品種自体の評価が落ちかねません。
だからこそ、今回は裂皮の恵白をご案内いたします。
贈答品の美しさには劣るために、「ご自宅用」と表現しますが、
「訳あり品」ではなく味わいは一級品です。
裂皮という状態ついて、少しでも知っていただき、価値を再発見いただけますと嬉しいです。