「ハーコット」は酸味の少ない生食用品種。
カナダで生まれ育成された品種で、日本には1979年に導入されました。
皮ごと食べれて、甘い、生食用に適したあんず。
しかし、傷みやすいことや、日持しないため、産地での消費以外はなかなか出回らない希少なフルーツ。
出回るのも、6月下旬〜7月中旬の限られた期間となります。
酸味はおだやかで、種と実の離れも良く、桃よりもさっぱりした味わいです。
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あんずの歴史
あんずの原産地は中国北部、中央アジア、ヒマラヤ西北部。中国では2000年も前(一説には4000年以上前)から種の中にある「杏仁(きょうにん)」を収穫するために栽培されており、取り出された杏仁は漢方薬として利用されていました。長野県とあんずの歴史は古く、今から300年以上前の元禄時代、現在の千曲市に長野県に初めてもたらされました。現在でも、千曲市は全国シェアの多くを占める全国有数の産地として知られています。
渡ってきた時期は定かではありませんが、日本であんずの果実を食べるようになったのは、明治時代になってからのことで、本格的な栽培が行われたのは、ヨーロッパ品種が積極的に導入された大正時代からといわれています。(諸説あり)